サビキ釣りとは?〜初心者でも楽しめる手軽な釣りの魅力を紹介〜

海釣り入門に最適!〜サビキ釣りの魅力〜
サビキ釣りは、初心者でも手軽に楽しめる海釣りとして人気があります。
堤防から気軽に挑戦でき、アジやイワシ、サバなど多魚種を釣ることができるのが魅力です。
サビキ釣りってどんな釣り?
サビキ釣りは、アミエビ(餌)を撒いて魚を集め、その中にサビキ仕掛けを投入して魚を釣るというシンプルな釣り方です。
サビキ釣りの魅力
- 手軽に楽しめる: 特別な技術は必要なく、誰でも簡単に始められます。
- 釣果が期待できる: マキエを撒けば、たくさんの魚が集まってくるので、初心者でも釣果が期待できます。
- 美味しい魚が釣れる: アジやイワシなど、美味しく食べられる魚が釣れます。
- 家族や友人と楽しめる: 子供と一緒に楽しむこともできるので、ファミリーフィッシングにも最適です。

サビキ釣りで釣れる魚
サビキ釣りで釣れる魚は、地域や季節によって異なりますが、一般的には以下の魚が挙げられます。
- アジ: 旬の時期には、たくさん釣れる人気のターゲットです。
- イワシ: 群れで泳いでいることが多いので、一度釣れると連発することもあります。
- コノシロ: 小型のサバによく似ていますが、味は少し異なります。
- その他: サバ、メジナ、メバル、カサゴ、カワハギ、ネンブツダイなどが釣れることもあります。

サビキ釣りの時期は一年を通して楽しめる!
サビキ釣りは、季節によって狙える魚や釣れる数が変わってきます。
それぞれの季節の特徴を把握することで、より効率的に釣りを楽しむことができます。
春のサビキ釣り
- 特徴: 水温が上昇し始め、魚の活性が上がってきます。産卵期を迎える魚もおり、大型のアジを狙うことができます。
- 狙える魚: アジ、サバ、コノシロなど。
- ポイント: 朝マヅメや夕マヅメが特に釣れる時間帯です。
夏のサビキ釣り
- 特徴: 水温が最も高く、魚の活性もピークを迎えます。アジ、イワシなどの小魚が大量に釣れるシーズンです。
- 狙える魚: アジ、イワシ、サバ、コノシロなど。
- ポイント: 昼夜を問わず釣ることができますが、朝マヅメや夕マヅメが特に活発です。
秋のサビキ釣り
- 特徴: 水温が下がり始め、夏の間に成長したアジやサバなどが狙えます。
- 狙える魚: アジ、サバ、コノシロなど。
- ポイント: 秋は台風シーズンでもあるため、天候に注意が必要です。
冬のサビキ釣り
- 特徴: 水温が低く、魚の活性は低下しますが、暖かい日にはアジやイワシが釣れることもあります。
- 狙える魚: アジ、イワシ、カサゴなど。
- ポイント: 冬は防寒対策をしっかり行いましょう。
サビキ釣りの時間帯
- 朝まずめ、夕まずめ: 日の出前と日没前の薄暗い時間帯は、魚の活性が非常に高く、数釣りが期待できます。
※日の出の前後を朝まずめ、日の入りの前後を夕(ゆう)まずめといいます。 - 潮が動くタイミング: 潮が動くことによって、魚が回遊してきたり、活性が上がったりします。
サビキ釣りの場所〜どこで釣る?選び方のコツ〜
はじめての方であれば、近くの釣具店でオススメの場所を聞くのが一番かんたんでしょう。
慣れてきたら、Googleマップの衛星画像でポイントを探すのも楽しくなります。
おすすめの場所
- 漁港: 堤防に囲まれた湾内の漁港は、波も穏やかでとても釣りやすいのが特徴です。場所によっては車を横付けできるので、道具を持ち運ぶ必要がなくオススメです。
- 岸壁: 水深があり、足場もよく、広くて、車を横付けできる場合が多いのでオススメです。風のある日は堤防などがある漁港に比べて波が高いことが多いので注意が必要です。
- 堤防: 漁港や岸壁に比べて少し歩かないといけませんが、その分魚影は濃くなります。潮通しの良い堤防の先端や、構造物がある場所は魚が集まりやすいです。
- 海釣り公園: 釣り初心者向けの施設で、駐車場やトイレなどが整備されていることが多いです。レンタルタックルやエサの販売も行っているところもあります。基本的に有料と思っていてください。
ポイントの選び方
- 潮通しが良い場所: 潮通しの良い場所は、プランクトンや小魚が集まりやすく、魚も活発に活動しています。
- 水深がある場所: アジやサバなどは、ある程度の深みに生息しているため、水深がある場所を選びましょう。
- 障害物がある場所: テトラポットや船の周りなど、障害物がある場所は魚が隠れやすいので、魚が集まりやすいです。ただし根掛かりには注意が必要です。
- 釣り人が多い場所: 釣果情報を入手したり、釣り方を教えてもらうことができるので、釣り人が多い場所もおすすめです。
釣り場での注意点
- 地元のルールを守りましょう: 釣り場によっては、独自のルールがある場合があります。
- 釣り禁止区域: 釣り禁止の場所には絶対に立ち入らないようにしましょう。
- 安全第一: 滑りやすい場所や高所など、危険な場所での釣りは避けましょう。
- ゴミは持ち帰りましょう: 釣り場をきれいに保つようにしましょう。
サビキ釣りの仕掛け(必要なもの、道具、タックル)
サビキ釣りを始めるには、以下の道具が必要です。
1. 竿(ロッド)
いわゆる万能ロッドと言われるものが価格も安くてオススメです。
またはシーバスロッドやエギングロッドなどのルアーロッド、磯竿などでも全く問題ありません。
子供であれば2m程度、大人であれば3m程度が扱いやすいでしょう。
ウキを付ける場合は仕掛けが長くなるため3m以上あるほうが投げやすく、取り込みやすいです。
おすすめ:PRO MARINE 五目万能

2. リール
3000番のスピニングリールが使いやすいでしょう。
また1000〜5000番でも問題ありません。
おすすめ:SHIMANO リール 19 FX

3. 糸(ライン)
- 種類:ナイロンライン
- 号数:2号〜3号(8〜12lb)程度
- おすすめ:DUEL ( デュエル ) カーボナイロンライン 釣り糸 CN500
- ※最初からリールに付いている場合は不要です。
4. サビキ仕掛け
- サイズ:3号〜8号(小さい数字ほど小さい)
迷ったら7号でよいでしょう - 切れたりする場合があるので複数あると安心。
- おすすめ:DAIWA 快適職人サビキ

5. コマセカゴ
- タイプ:通常のカゴとパクカゴがありますが、パクカゴタイプがお勧め
- おすすめ:MARUSHINGYOGU DRAGON サビキカゴ

6. アミエビ
- タイプ:冷凍アミエビとパックに入ったアミエビがありますが、初心者には手軽なパックに入ったアミ姫がオススメ。コスパは冷凍アミエビが良いです。
- サイズ:一人の場合は1kgで2時間ほどを目安に準備すると良いでしょう。
- おすすめ:マルキュー アミ姫

7. その他必要なもの
- クーラーボックス:釣った魚を入れるのはもちろん、椅子としてや、飲み物や餌を保存するのにも役立ちます。
- 水汲みバケツ:手を洗ったり、帰る時に釣り場を洗い流したりするため。
- コマセバケツ:冷凍アミエビを入れるのに使用(チューブの餌の場合は不要)
- ライフジャケット:必ず着用するようにしましょう。
8. その他あったら便利なもの
- ハリ外し:針を外す際に使用
- 魚つかみ(フィッシュグリップ):魚を掴むのに使用


サビキ釣りの釣り方
1. 仕掛けを準備
- 釣り場についたらまず水汲みバケツに海水を汲んでおくとよいでしょう。
- ロッドを伸ばす前にリールのベールをあげて道糸をガイドに通します。
- サビキの仕掛けを道糸に結びます。※ダブルクリンチノットを覚えておけば間違いありません。
- サビキの仕掛けにカゴをつけます。
- アミエビをカゴに入れます。※詰め込みすぎると出が悪くなるので、ふんわり8割ぐらいがいいでしょう。
2. 仕掛けを投入して竿をしゃくる
- サビキの仕掛けが海中に全て入ったぐらいのタイミングで一回竿をしゃくりましょう。
- するとブワッとアミエビが海中に広がって、魚がいれば寄ってきて釣れます。
- 反応がなければ20秒ぐらい待ってから、もう一度竿をしゃくってもう少し仕掛けを沈めます。
- 2〜3回しゃくるとカゴの中のアミエビがなくなるので、1〜2分待っても反応がなければ、再度アミエビをカゴに入れて仕掛けを投入します。
3. 釣り上げる
- 魚が掛かれば竿がプルプルするので上げてみましょう。(いわゆる「あわせ」は不要です)
- 魚がたくさんいる場合は、複数のハリに魚がかかるまで待ってみましょう。
4. クーラーボックスに入れる
- ハリ外しや魚つかみを使って魚をハリから外します。
- 釣り上げたらすぐに氷水に入れます。
- 氷に海水を入れても良いのですが、塩分が薄まってしまいます。
そこで凍らせたペットボトルをクーラーボックスに入れておいて海水を入れるやり方がオススメです
2〜4を繰り返します。
サビキ釣りのコツ
サビキ釣りは、誰でも簡単に楽しめる釣りですが、ちょっとしたコツを知っているだけで、釣果は大きく変わります。
ここでは、サビキ釣りで釣果をアップさせるための様々なテクニックをご紹介します。
タナを変える
タナとは、仕掛けが到達する水深のことです。狙う魚の種類やサイズ、または魚が回遊するタイミングによって、最適なタナは異なります。
糸を出す量を調節して表層から底まで探ってみましょう。
この時注意しなければならないのが根掛かりです。※根掛かりとは仕掛けが海底の障害物などに引っかかってしまうことです。
底についたら(糸が出なくなったら)すぐに少し巻き上げて糸を張った状態にしないとすぐに根掛かりしてしまいます。
糸をたるませることによって、仕掛けが潮に流され海底の障害物に引っかかってしまうためです。
ほかの釣り方にも共通しますが、底まで探る場合は、糸をたるませないことが重要です。
誘ってみる
サビキ仕掛けをただ静かに沈めるだけでなく、竿を上下させることで、仕掛けに動きを与え、魚の好奇心を刺激し魚の食いつきを誘発することができます。
釣れない時は?
ハリのサイズを小さくしてみる
魚が小さい場合、ハリが大きすぎてかからない場合があります。
5cm程度の魚には3号、10cm程度は5号、それ以上の魚には7号程度の針を目安にしてください。
※逆に小さすぎる魚はいらないという方は、あえてハリのサイズは落とさないという選択肢もありです。
ウキをつけて投げてみる
足元ではなく、少し投げた先で魚が釣れることもよくあります。
また、良型の魚を釣るにも少し投げたほうが有利でしょう。
ハリにオキアミをつけてみる
魚がいるのに釣れない場合は、サビキバリにオキアミをつけてみましょう。
カゴの中のアミエビが無くなってもハリにエサがついていれば釣れるので、頻繁にカゴにアミエビを入れる必要がなくなるのもメリットです。
トリックサビキを使ってみる
「トリックサビキ」というハリにアミエビをつける仕掛けがあるので、そちらを使ってみてもよいでしょう。
「スピード餌ツケ器」とセットで使用します。
場所を移動する
魚が溜まりやすい、または回遊しやすい場所などがありますので、釣り場内で移動して探ってみることも大事です。
まったく反応がなければ、釣り場を変えて移動することも検討しましょう。
経験上、同じ場所で粘るより、移動したほうが釣果が出やすいです。
ルアー釣りではランガン(移動しながらする釣り)することが多々ありますが、エサ釣りでも同じことが言えるでしょう。
時間を空ける
アジなどの回遊性の魚はタイミングが合わないと釣れないことも多々あります。
朝まずめ、夕まずめ、上潮、下潮のタイミングで回遊してくる場合があるので、タイミングをずらしてみるのも手です。
その間に、ルアー釣りや、ブラクリ、胴付き仕掛けなどで遊びながら待つのがオススメです。
サビキ釣りで釣れた魚の持ち帰り方
サビキ釣りで釣れた魚を美味しく食べるためには、適切な持ち帰り方が重要です。以下に、魚を新鮮に保つためのポイントを紹介します。
持ち帰り時の注意点
- 車内では直射日光の当たらない場所にクーラーボックスを置く
- 長時間の移動の場合で氷が無くなってしまう場合は、途中で氷を追加する
- 家に着いたらすぐにエラと内臓を取っておいたほうが鮮度を保つことができます
- 10cm程度までであれば、内臓などを取らずに唐揚げにして気にならないと思います
これらの方法を実践することで、釣った魚の鮮度を最大限に保ち、美味しく調理することができます。
また、適切な管理で食中毒予防にも繋がります。
サビキ釣りの魅力
サビキ釣りの魅力は、その手軽さと高い釣果にありますが、同時に自然との触れ合いや仲間との交流など、多くの楽しみ方があります。
手軽さ
- 初心者でも簡単に始められる
- 道具が比較的安価で揃えやすい
高い釣果
- 複数の魚を一度に釣れる可能性がある
- 様々な魚種が釣れる楽しさ
自然との触れ合い
- 海の景色や潮の香りを楽しめる
- 季節の変化を感じられる
家族や仲間との交流
- 子供から大人まで一緒に楽しめる
- 釣果を競い合ったり、情報交換したりできる
新鮮な魚を味わえる
- 自分で釣った魚は格別においしい
- 魚の調理法を学ぶきっかけになる
ストレス解消
- 自然の中でリラックスできる
- 集中することで日常の悩みを忘れられる
守るべきマナー
釣りを楽しむ上で守るべきマナーについて説明します。
ゴミの持ち帰り
- 釣り場にゴミを捨てず、必ず持ち帰る
- できれば来た時よりも美しく保つ
他の釣り人への配慮
- 適切な間隔を保ち、他人の邪魔をしない
- 大声で騒いだり、音楽を流したりしない
釣果の適切な管理
- 必要以上に魚を釣らない
- 小さすぎる魚は逃がす(リリース)
地域のルールの遵守
- 禁漁区や立入禁止区域を守る
- 地域によって異なる規則を事前に確認する
安全への配慮
- 天候や海の状況を確認し、危険な時は釣りを中止する
- ライフジャケットの着用を心がける
駐車マナー
- 指定された場所に駐車する
- 地元の方や漁師の方の迷惑にならないよう注意する
自然環境への配慮
- 植物や生き物を不必要に傷つけない
- 釣り糸や針を適切に処分し、海洋汚染を防ぐ
これらのマナーを守ることで、自然環境を保護しつつ、誰もが気持ちよくサビキ釣りを楽しむことができます。
まとめ
サビキ釣りは、その手軽さと高い釣果から、初心者からベテランまで幅広い釣り人に愛されている釣り方です。本記事では、サビキ釣りの基本から応用まで、幅広く解説しました。
これらの知識を活かし、実際に釣りを体験することで、さらに釣りの奥深さと楽しさを実感できるでしょう。初めての方は、安全に配慮しつつ、まずは気軽に挑戦してみてください。
釣りの醍醐味は、自然との一体感や、仲間との交流、そして何より自分で釣り上げた魚の新鮮さにあります。釣りを通じて、海の恵みに感謝しながら、豊かな時間を過ごしてみてはいかがでしょう?
最後に、釣りを楽しむ際は常に自然環境への配慮を忘れずに。持続可能な釣りを心がけることで、将来の世代も同じように海の恵みを享受できるはずです。
さあ、あなたも釣りの世界に飛び込んでみませんか?新しい趣味との出会いが、あなたの人生をより豊かにするかもしれません。
